福浦港・福浦旧灯台 日本最古の木造現存灯台

巌門から少し南にある福浦港。断崖に囲まれた入江のような場所にある漁港です。古くから知られた港で奈良時代には遣唐使・渤海使の出港地になっていました。また渤海からの船もここを船の修復・中継地とすることを決められていました。古くは福良津・福良泊と呼ばれ国の管理下の重要な港だったようです。平安以降、一時期は衰退しましたが、戦国期以降・江戸期にかけて北方航路・北前船の中継点・風待ち港として栄えたそうです。昭和以降はだんだんと寂れて来ていたのですが、近年は好漁場が近くにあり漁の根拠港として役割を高めています。
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福浦港は北港と南港の2箇所の入り江に分けられますが、南港の漁協前に行くと福浦港の立地が良く解ります。見上げると首が痛くなるような絶壁の断崖に囲まれ風を防いでくれる自然の良港が納得できます。そして多くの漁船が停泊しています。また、巌門などの能登金剛を巡る遊覧船もここを停泊地にしていますので、ここでイルカの風船を乗せた姿を観ることが出来ます。

福浦港の周辺は入江のため道路幅が狭く、大型車の人は通行に要注意です。住宅地や灯台は南側の断崖上にあるのですが、漁協前から登ることもできますが、極端な狭い急坂なので普通車や運転に自信のない人は遠回りですが県道36号を高浜側から広い道を廻った方が無難です。
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その断崖上(日和山)にあるのが「福浦旧灯台」です。
金毘羅社のある小さい広場には福良津の記念碑・江戸期の方位盤や野口雨情の歌碑が置かれています。

野口雨情は昭和9年に能登を訪れ、能登の各地に句や歌を残しています。
福浦では2句、この広場には
    福浦よいとこ入船出船 波に黄金の花が咲く
もう一句は、近くの腰巻地蔵にあります。
    能登の福浦の腰巻地蔵は 今朝も出船をまたとめた
腰巻地蔵は福浦の遊女の伝説がありますが、今回は時間がなく寄らなかったので機会があったら、またご紹介します。

この広場の金毘羅社の脇の小道を歩いていくと、白い木造りの灯台があります。これが福浦旧灯台です。高さ約5メートル・瓦葺き屋根・内部3層の白い姿は緑と青空に冴えて、可愛いというのが印象です。
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福浦灯台の歴史は古く、慶長13年(1608年)に地元民の日野長兵衛が夜間航行の船の為に篝火を焚いたのが始まりです。その後、日野家が灯明役として代々受け継ぎ、江戸期元禄時代に灯明堂が建てられこれまた日野家が灯明役となっています。灯台の脇にこの時の灯明堂の礎石が残っています。
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明治9年(1876年)に日野吉三郎がこの灯台を建てたそうで、先の灯明堂に姿を似せたそうです。その後明治43年(1910年)に福浦村営になり昭和27年(1952年)まで使用されていました。
現在の新しい灯台は、ここから少し南に行ったところにあります。
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旅行日 2011.10.01

福浦港
福浦旧灯台

この記事へのコメント

  • 流布院

    これが例の灯台ですね、なるほど。
    瓦葺って良いですね~。かなり珍しいんじゃないでしょうか。
    灯台という感じがしない
    2012年10月07日 21:58
  • つとつと

    流布院さん
    能登特有の黒光りの瓦が特徴的でしょ^^頭にも宝珠があって、お城をイメージしたみたいですよ。
    昨昨年、外装を補修塗装したみたいで、海の青とすごく合うんですよ^^
    前に観たときはところどころ禿々でしたから^^;
    2012年10月08日 00:10
  • tor

    可愛い灯台ですね。歴史を感じます。
    2018年11月03日 20:22
  • つとつと

    torさん
    なかなかお洒落な灯台でしょ。。補修されていますが明治初期に造られた木造式の灯台です。ちょっと狭い先にあるので行くのは苦労しますが、眺望も素晴らしい馬車です。能登金剛の遊覧船もこの港に係留されています。
    2018年11月06日 10:38

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