阿岸本誓寺 茅葺きの本堂

門前市街から海岸線に出て南に2キロほど行って左折すると、田園風景の向こうに大きな茅葺きの屋根が見えます。それが「阿岸本誓寺」。

岩手県奥州市の「正法寺本堂」、山形県鶴岡市の「出羽三山神社三神合祭殿」と並んでこの「阿岸本誓寺本堂」は日本三大茅葺き建物のひとつと云われています。前記のふたつは写真でしか見たことがありませんが立派で荘厳ですが本誓寺の本堂もなかなかです。
近くで見てもその威容には驚きますが、田園の中から見ると周りの家の屋根と比べて威容がますます解ります。
作家の五木寛之も「百寺巡礼」の北陸編では、この寺を一番最初に持ってきています。
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4年前(2007年3月)の能登沖地震で門前は県内で一番大きな直撃を受けたのですが、門前市街にある曹洞宗の旧本山の総持寺祖院の建物も大きな被害を受けていました。本誓寺も境内や建物内は被害を受けましたが、屋根には被害がなく茅葺き屋根の耐震性を実証したようです。

阿岸本誓寺は名の通り、創建時はここから少し北東の阿岸に始まり、創建時は真言宗でしたが寺伝によると鎌倉期1268年に浄土真宗に改宗したそうです。その後、戦国期1584年に現在地に移ったそうです。
現在の本堂は江戸期1792年に12年の歳月をかけて棟上げされたそうです。
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阿岸本誓寺は江戸期においては能登における最高の格式を誇り、曹洞宗総本山の総持寺(現在の祖院・鶴見総持寺は明治に移転)、日蓮宗北陸本山の妙成寺を差し置いて、能登における106ヵ寺の代表として触れ頭の地位にありました。公家・二条家の降嫁もあり、寺宝として古文書・調度品など1200点以上が残されています。
茅葺き屋根の本堂の威容もそうですが、入り口の総欅造りの山門も秀逸ですし、苔むした本堂前の石段、そして本堂内の120畳敷きの外陣、豪華な須弥壇を持つ三間向拝の内陣は往時を伝えています。
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この阿岸本誓寺の境内には、山桜の一種で「阿岸小菊桜」があります。これまた名前の通り、一つの花に100以上の花びらがつき、色も濃いピンクから白へと変化するそうです。4月中旬~末が見頃だそうです。
また5月半ばには「阿岸の郷まつり」として花祭り・食祭りが開かれています。

旅行日 2011.10.01





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