庄川水記念公園② 日本箸(橋)

前の記事に書きましたが、庄川水記念公園の北端には「庄川峡・鮎の里」があります。この時季になると富山県内はもちろんですが、石川県内にもTVCMが流れていて、ここの認知度は意外に高いんです。同じ源を持つ長良川の鮎は有名ですが、庄川も鮎が魅力的な川です。特に9.10月.11月初旬は子持ち鮎が食べられる貴重な期間なんですが、アユの塩焼きはもちろんですが、子持ち鮎が食べられるということで、認知度が高まっています。庄川には他にも「鮎や」「鮎の庄」など人気店があります。

ところが、我が家の嫁さんは大の川魚嫌いどうも泥臭く感じるというんですねてなわけで、入れなかった。。ちなみに、魚ならなんでも大好きな娘や焼き魚が好物な僕は後ろ髪引かれっぱなし来年こそは娘と二人で来ようと内緒話
ちなみに、僕と同じ小学校出身で、我が家程じゃないけど川魚嫌いで濃口好きの奥さんを持つのっちさんが、昨年ですが鮎の里をUPしています。でも、奥さんが一緒いつの間に克服したのか説得したのやら
                     のっちさんのブログ ⇒ 鮎の里2014.9.14

その鮎の里の入り口横がお祭り広場としてロータリーになっており、ロータリーを囲むように庄川の特産館(物産館)が並んでいます。
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このロータリーには大きな噴水があって、中央噴水には彫刻の裸像が2体回転しています。これがなかなか目立つ存在で、僕もドライブの時の目印にしています。空中を回る彫刻は地元出身の日展彫刻家・辻志郎さんの「宇宙への旅立ち」。昭和60年に設置されたものです。題名を観れば、ふ~~んと思うんですが、宙を飛ぶ裸のローマ・ギリシャ系の男性は周りの風景とは大きな違和感が、嫁さんも娘もポカ~~ンと見上げとりました
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まあ、これだけ人の眼を惹きつければ、十分な販促効果じゃないでしょうか
この噴水は水公園のシンボル的存在で水圧のみで噴水する珍しいものです。、最高で噴水すると36メートルの噴水をあげるそうです。まだ全開の噴水は見たことはないんですが、、、

さて、お待たせしました今回のドライブの初期目的。。
鯉恋の宮やこの噴水といい、なかなかユニークな物を造る庄川水公園。
その庄川水公園が3年の歳月をかけて、満を持すように公開したのが、こちら・・・・

                         その名も、ずばり 「にほんばし」

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なんだ 庭園によくある石橋というかアーチ橋じゃないかと思うなかれ、
とはいえ、確かに大きさは全長2メートル20センチ、幅75センチ。実際に瓢箪池のくびれに架かる姿は、遠目には小さな石橋に観えます。
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木加工の町を自認する庄川町ですから、もちろん木製なんですが、、、UPすると解ります
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使われている材料が木材は木材だけど、なんと 割り箸、割り箸、割り箸、割り箸、、、割り箸7万本

だから橋の名前は、にほんばし日本箸(橋)
事務局の数人が公園の管理や事務作業の合間を縫って作った労作です。多数の割り箸を集めて強力接着剤で固めているそうです。一応弁護のために、使用済みの割り箸を集めたそうです。

たまたまと云いますか、春だったか夏だったかと思いますが、TVの地方版ニュースで紹介していたのを観まして、労作の苦労話も語られていて興味津々で覚えていたんです。事務局いわく「たぶん日本一だと思う、確認したわけじゃないから





割り箸の橋ということで、渡るのはあぶないだろうと思う方々には朗報(僕より重たい嫁さんも心配して渡ろうとしなかったんですが)。久しぶりに画像に登場、我が娘が乗ってもこの通り
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実際にはTVでも実験紹介していたんですが、大人三人、合計180キロが乗っても大丈夫とTVでは紹介していました。僕も渡ってみましたが、しっかりしたものですちょっと恐々でしたが、、、、一応、看板には「自己責任で御渡り下さい。」と、なっています。

う~~ん、もったいぶって紹介したけど、ナ~~ンだと思った人も多いかも。。失礼しました


ロータリーを囲む特産館は2.3か所の入り口から入ると内部が繋がっている構造ですが、ウッドプラザが出来て販売主力が移った為に、お客さんも少なくさびしい感じになっています。小物関係はみんなウッドプラザに行っちゃってますから、しっかりした芸術品と云える物ばかりが並んでいます。なにせ高そうな木製品が展示されていて、どれも値札付き(僕の少ない小遣いじゃ笑うしかないようなものばかり。。)みなさん入るのを躊躇するようです。外ガラスからみんな覗き込んでは通り過ぎちゃうみたいです。バス停があるんで、結構人は表までは集まるんですけどね。
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事務局のあるメイン玄関には直径1メートル20センチ、厚さ4センチの欅製のお盆があるし、展示場兼販売所内には天神様の木像を初め、仏像や童子像、衝立、まるで石像のような人物や熊の彫像まで、値札を見ると@@
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我が家では、まるっきり買う気が無くても、中に堂々と入っちゃうお父さんは居るけれど、嫁さんや娘はこういう所は外から観るだけ、お父さんを先に入らせて様子を見る感じで、手招きすると安心してはいるタイプ
ところが、今回は先に入ったのは僕なんですが、シゲシゲと展示物を観ていたら、しばらくしてすぐ入店して来た嫁さんと娘珍しいこともあるもんだと思っていたら。。。

バス停付近のベンチに置き忘れのバッグがあると事務局に届けに来たんだそうな。。事務局の女性とバス停に向かう二人を見送って、ベンチでアイスを舐めていたら。。ブランド系のバッグを抱えた事務局の人ともどってきた二人、(あれ~~そのバッグ抱えた女性なら公園で僕擦れ違ったよ)とはいえ事務局の人達も思案顔で、、、開けて中に連絡先あるかもと思ったけど、、、今は警察とかの立ち合いでないと開けられないんだよ、後のトラブルの元、、、と、サービス関連でパートしてる嫁さんに、後でたしなめられた僕。。ふ~~ん、面倒くさい世の中になったもんです。結局、特産館に僕たちが居る間は持ち主は現れず。。
それにしても、家族三人でお出掛けすると、必ず何かハプニングがあるのは何なんでしょうね。。お祓いした方が良いのかなあ・・けっこう、良い思いもしてるしなあ
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とはいえ、この出来事のおかげで、おおっぴらに特産館を見学できる身分になったのは確か
ゆっくり、全館観て廻って来れました。いや~~廻ってみると興味深い物ばかり、、、しかもろくろ作業の実演もやってました。奥まった場所で誰も来ないんで、作品作製に集中していた御主人の邪魔をしちゃったみたいですでも、作業を観ていると堅そうな木材が形作られるのは興味深い物がありますねえ

珍しく2回続けて歴史の話がないなあ と、感じた方のためにおまけのお話です。
この掛軸が何かわかりますか? 「惟喬親王絵図」と,云います。特産館のろくろ作業場の壁面に飾られ、神水が置かれお供えも置かれて大事に飾られていました。
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惟喬(これたか)親王は第55代天皇・文徳天皇の第一皇子です。幼少から才能渙発で天皇からも熱く愛されており、天皇としては皇太子に付けたいと希望していました。ところがこれに横槍を入れたのが、非皇族としては初めて太政大臣になった藤原良房と、嵯峨帝の皇子から臣籍降下して初代の源氏長者で左大臣・源信(みなもとのまこと)でした。
実は惟喬親王の母親は紀氏で更衣の身分(父親・名虎は5位、4位)、藤原氏の隆盛を狙う良房は、自分の娘(明子・女御)が生んだ生後間もない第四皇子・惟仁親王を立太子しようとし、御所を軍勢で固めて立太子を強行します。

ちなみに、それまでの天皇・皇太子はお飾りではなく、一部例外はありますが、そこそこの年齢と指導力が条件になっていました。生後1か月の立太子が暴挙だったことが解ります。後談ですが文徳帝が亡くなり、惟仁親王が天皇となったのは9歳でこれまた異例の天皇位(清和天皇)で、聖徳太子以来の摂政に付いたのが藤原良房になります。つまり摂関政治の始まりの出来事となったわけです。
ちなみに惟喬親王はこの時はまだ6歳で、文徳帝が惟喬親王を立太子することが出来なかったのも、この年齢がネックだったわけで、この暴挙は前例を作ったことになるのですが、貴族感に波紋を広げ、その後の相続問題に影響を及ぼしています。

皇位争いに敗れた惟喬親王は文徳帝により元服、大宰権帥(だざいのごんのそち、大宰府長官)、八省の弾正尹(弾正台長官)、親王国の常陸・上野の太守を歴任しています。29歳で出家して素覚と名乗り、近江の小野に隠棲します。その後の詳細ははっきりしませんが山崎・水無瀬・大原に閑居したと云われており、54歳で死去。京都大原の上野山に惟喬親王墓と伝わる五輪塔があります。

伝承になりますが、惟喬親王は先に書いたように、隠棲後は各地に足を延ばしています。
小野とおなじ近江・小椋谷(東近江市蛭谷、君が畑)に閑居した際に、法華経の読経中に経軸が回転することから轆轤(ろくろ)を思いつき、住民である山の民に技術を伝え椀を作らせたと云われ、山の民に椀や盆を作る木地師が広まって行ったといいます。
この故事から惟喬親王木地師の祖と呼ばれ、轆轤(ろくろ)の神と呼ばれるようになります。また小椋谷木地師の故郷とされ、大皇器地祖神社(おおきみきじそじんじゃ)と筒井神社は氏子狩りと呼ばれる全国の木地師の登録をさせ、総まとめを行っていました。小椋谷にも惟喬親王の墓とされる円墳があります。
ちなみに、もう一か所ですが惟喬親王が轆轤(ろくろ)を伝えたと主張するのは近江の朽木谷朽木谷から小椋谷に技術が伝わり、小椋谷木地師の総まとめになったという説もあります。

ともかく惟喬親王木地師にとって神様として扱われ、木製品を作製する処では神様として、絵図や画像が架けられて大切に祀られているのです。

旅行日 2015.9.26



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この記事へのコメント

  • がにちゃん

    日本箸 面白いです 割箸の橋なんて初見ですわぁ 私はもちろん渡って見る派(^^♪
    空飛ぶローマ人??? 確かに パカァ~ンと・・・? なんなんだろう???
    2015年10月21日 11:22
  • つとつと

    (笑)なかなかのものでしょう^^ついつい、ここまで見に来ちゃいました^^
    空飛ぶ裸のローマ人@@ 久しぶりに観たなあ^^
    この公園は本当に面白い物だらけ^^それに鮎が名物^O^

    次回はエメラルドグリーンの庄川の風景です。お奨めスポット満載の場所ですよ^^
    2015年10月21日 14:40
  • まだこもよ

    簡単に折れてしまう「割り箸」ですけど…たくさん集まれば「橋」になるんですね!? どこかの公園の池には「ペットボトルの橋」でもかけましょうかね?(笑)
    2015年10月24日 11:40
  • つとつと

    地方の観光関係は少ない予算で頑張ってるところが多いんですが、ただ情報発信だけではなかなかうまく行ってないのが実情です。
    こういう自前の作品や話題提供をするように積極的な方が試行錯誤になっても良いと思います。まずくても取り返しも効きますし^^
    手作り感が良いと思うんですよ^^
    2015年10月24日 13:23
  • 家ニスタ

    “箸の橋”とはおもしろいですね。
    渡るのは勇気がいりそうですけど・・・。
    鮎は僕も大好きです。子持ち鮎、食べてみたいですね。
    食べられなかったのは残念ですね。
    2015年10月26日 22:53
  • つとつと

    家ニスタさん
    観光のささやかな目玉なんですが、でもこういうのが逆に面白かったりします。
    面白いけど、物が物なんでちょっこと勇気は必要かも^^

    どうしても家族内には苦手で、好き嫌いがどうしても出ちゃいますからねえ
    本場の家ニスタさんには怒られちゃいそうですが、僕がどうしても駄目なのが納豆なんです。ところが、家の女二人は大好物^O^いつも僕のいない所で食べてます^^;
    2015年10月27日 09:21

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