内灘海岸① 内灘海水浴場

内灘のお客さんの自宅で待ち合わせをしたのですが、お客さんも仕事から家に向かうということで、約束時間より少し遅らせることに。。。
40分以上早く近くまで来てしまったので、どこかで時間つぶしをしようというので海岸に行くことに。。。
内灘町は金沢港を構成する大野川と河北潟に囲まれた海辺の町になりますが、金沢港から、かほく市までの内灘砂丘上にある町でもあります。
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内灘海水浴場入口 画像中央のゲートが砂浜への出入り口になります。
ゲートの上部はのと里山海道(旧能登有料道路)。鉄板道路
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内灘海岸への入口となる海浜千鳥台交差点からここまでの道路は、昭和27年(1952年)から31年まで米軍試射場となっていた際には、鉄板道路が北陸鉄道・内灘駅まで敷設され、試射発射地への輸送路となっていました。ゲートをくぐって右の方に行くと、砂に埋もれた浜茶屋の向こう側に旧試射場指揮所の建築物があります。
内灘砂丘は青森の猿ヶ森砂丘・鳥取砂丘に次ぐ国内三位の規模の砂丘になります。ところがこの砂丘の定義がはっきりしないためにこの順位も実は正式ではないのです、、、同じように見える砂漠の方は定義が決まっていて「降雨が極度に少なく砂や岩石の多い土地。 年間降雨量が250mm以下の地域または降雨量よりも蒸発量の方が多い地域」とされています。つまり、砂の漠となっていますが、岩や小石(礫)、砂、涸れ湖や川、塩湖など様々な地形がありますが、降水量の多い日本では砂漠はあり得ないことになります。
DSC_5983.JPG内灘海岸  奥に見えるのは浜茶屋群、夏場は掘り起こして使用されていましたが、廃業したとも聞いたような。。今はどうなんだろう。。砂がたまると結構深いのが解ります。内灘が砂の町と解りますねえ^^
ちなみに国内で最も年間降水量が少ないのは意外にも北海道のオホーツク地方北見市で30年(1981~2010)の平均降水量800mm以下(気象台別では常呂の700.4)本州でこれに匹敵するのが長野市近辺くらい、最高は鹿児島屋久島で4477.2mm。屋久島は常呂の6倍以上の降水量@@まあ常呂では雪が降りますが、雪と雨では微妙に降水量の測り方が違うので、雪国と南国を一概に比べるのは気象庁も難しいようです。
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内灘海岸 試射場指揮所跡から
肝心の砂丘の方は「風によって運ばれた砂が堆積して出来た丘状の地形」。
たったこれだけの定義なので、地形変化や開発や公開状況で数字がどんどん入れ替わってしまうんですね。それと稀少なものですが、風とは関係ない特別事例もあります。
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例外と言える特例は、京丹後市網野町木津(きつ)の上り山(あがりやま)砂丘。日本海側に面している丹後のため、京都府という感覚を感じにくいですが、網野町木津は京都の最古・最大が揃う温泉郷の地です。上り山砂丘は昭和50年代開湯と歴史は浅いですが京都府最大の温泉地の夕日ヶ浦温泉と木津川を挟んだ対岸、逆に木津川上流の京都最古の温泉郷と云われる木津温泉北西の砂浜地帯になります。
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弘化4年(1847年)何の予兆もなく一晩で高さ18mの砂丘(砂山)が浜辺に隆起したという突然変異のものです。ところがそれだけでは済まず、昭和2年(1927年)北丹後地震の発生でこの砂丘が10m程陥没、替りに砂丘から東南の田畑(現小学校の地)が10m隆起して新しい砂丘が出現したという珍しいものです。
上り山砂丘は特例として、砂が主体の砂丘は変化しやすいのと開発・防風対策などもあり、測定基準がないために体積・面積・高さ・距離などが判定できないんです。そもそも砂の集積も風はもちろんですが海流によるものも多いのです。
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砂丘と聞くと誰もが想起するのが鳥取砂丘で、近年までは日本一は鳥取砂丘だと云われたり教えられたりしたものです。実際には面積ということになると、下北半島東海岸に広がる猿ヶ森砂丘が3倍も広いのです。猿ヶ森が一般に認知されていないのは、砂丘地の大部分が防衛省防衛装備庁の下北試射場になっていて一般に非公開になっているためなんです。
ところが、数字や既定の難しいものなのですが、延長距離だけならば猿ヶ森の倍以上の鹿児島の吹上浜があるし、途中に自然の切れ目があるけど4倍以上と云われる新潟海岸も砂丘だろという意見もちらほら。。今回の内灘砂丘も、かほく市の取扱いでは距離が延びるし、幅では負けるものの高さなら負けていない砂の体積なら勝ってるという意見もあります。まあ言い出したら切りのない難しい所ですね。上記のように砂丘自体が何なのかからの問題ですからね。
DSC_5911.JPG内灘海岸 能登方向 右に見える大きな建物は金沢医科大学病院
余計な砂丘話になってしまいましたが、内灘砂丘の海側には幾つかの海水浴場があって、内灘町には南から内灘・大根布・権現森海水浴場、北のかほく市には大崎・白尾(内日角・外日角)・遠塚・秋浜・高松・高松北部などその他、大小の海水浴場があります。ちなみに内灘町の内灘と大根布を介する権現森は約5キロほど(両端だと約9キロ弱)離れているんですが、戦後の激しい反対運動の中、米軍の演習場の発射・着弾地となり、五木寛之の内灘夫人などでも知られる内灘闘争の舞台になった地です。
DSC_5912.JPG内灘海岸 金沢方向 
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岸壁・防波堤が見えますが、そこからが金沢港でも最深の大浜埠頭への入口。砂浜からも入出港の船や待ち合わせで停泊中の船が見られます。
内灘町の海水浴場の砂浜として最大の広さを誇るのが内灘海水浴場になります。なにせ、波打ち際も長いのですが、入り口から海辺までの距離がこれまた長いんです。とにかく冬の荒波と強風で作られた広大な砂浜と砂丘です。この特徴的な所から環境省の快水浴場百選に選定されています。
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内灘砂丘も大きいですが、内灘海岸の砂浜は犀川・手取川から運ばれたきめ細かな砂で出来ています。全国に名の知られる車が走れる千里浜海岸と同様の造成なんです。というわけで、車で砂浜に乗り入れることが可能なのです。さすがに固められていないために、普通車では突っ走る走行は難しいですが。。かほく市やその先の羽咋市などの海浜にもこういった砂浜が点在します。
DSC_5915.JPG内灘海岸 中央のコンクリートゲートが内灘海水浴場の入口、広い部分でゲート面から海辺まで500m近くあります。ちなみに、右の縦のタイヤ痕が僕の車の足跡です。
昔からこういう海岸に親しんでいる石川県人。。お高い浜茶屋なんか使用せず、砂浜近くに車を停めて着替えも車で日除けも車、ちゃっかり食事とシャワーだけ施設利用なんてのが多いわけです。まあ、近頃はさすがに夏場の海水浴では、砂浜には入りづらいし子供もいるんで危険。シーズンオフに今回のようにボケっとしたり、休んだり眠ったり、デートしに来たり、けっこう砂浜はドライバーには身近な居心地の良い場所なんです。
そんな砂浜に慣れているおかげで、他県に行くとその習性で砂浜に車を入れてスタックして、JAFやレッカーのお世話になる人が続出するそうです。僕の友達にも何人も経験者が、、、とはいえ、ここは内灘海岸、しっかり波打ち際まで乗り入れた僕なのでした。
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スタックで思い出しましたが、ここでちょっとした豆知識・・・
車の緊急・応急サービスには大きく分けると、JAF会員サービス自動車保険会社やタイヤ屋さんなどの付帯サービスがあります。

まず覚えて置かないといけないのはJAF会員という人にサービス付帯され、保険サービスは保険の登録車に付帯されているということ。

つまり、我が家のように、夫・妻・娘という運転手が三人いる場合・・・JAFでは個人個人で入会するか、残り二人を家族会員として入会しなければなりません。我が家ではよくありますが、夫だけが会員だと、夫の車を借りて妻や娘が運転している時は無料のJAFサービスを受けられないんです。この家族会員の制度が意外に知られておらず、その場で会員になったり、有料料金を払うことになります。そのかわり、会員が他人の車やレンタカーを運転している時のトラブルでも無料のJAFサービスが受けられます。
保険サービスでは登録車に付帯されているので、同じ車ならだれが運転していても良いのですが、借りた車やレンタカー・代車などは対象外になるものがほとんどです。そういう場合、こちらはJAFと違って補償が全く受けられません。
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昔はこういうサービスはJAFしかなかったのですが、保険会社などがサービスを自動付帯するようになると、JAFの年間6000円、4000円が高く感じてくるわけで、生活様式や使用形態、自動車の新旧では保険会社のサービスでも十分だと考えるわけです。それはそれで間違ってはいないのですが、その代わりに無料サービス補償の範囲に差があることを把握して置かねば、慌てることになりかねません。

例えば、レッカーサービスなどは保険会社によって20~100キロ、費用金額10万または15万円限度、中には道徳範囲(50キロくらい?)などと明記していないものもありますが、基本的には近場の修理工場やGSなどの輸送は付帯されています(同事故一回限り、二重搬送なし)。JAFも基本的に15キロまで無料サービス。
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バッテリーのジャンプアップ・簡単な鍵開け・脱輪などは保険サービスもできますが、タイヤ・チェーンの装着・交換やパンクの応急修理などは対象外になっています。JAFは後者も部品交換などが無ければ有。
この場合走行不能なら作業ができるGSや車屋さんまでレッカー移動になります。JAFも部品交換や販売は無いので、走行不能は最寄りGSや工場に搬送。簡易な不具合か走行不能というのが保険会社のサービスだと思った方が無難です。保険会社によって、走行不能の際にはガソリン少量補給(会社によって高速道のみ、JAFも高速道のみ)・ホテル代や帰宅交通費・代車費用・完成時搬送が出る手厚いものもありますから要チェック。こういう特約サービスは逆にJAFにはありません。但し、特約サービスは種類もあり意外に高額ですから要注意(内容により2000~10000円位)

それから自然災害での対応が対象外や動けないのが多いのが保険会社のサービス(一部、地震・噴火・津波のみ対象外もあり)。前回の長野や関東の水災で、走行不能の乗捨て車両の回収に走り回っていたのがJAFや一部保険サービス、代車サービスに走り回ったのが保険サービスだったのはこの違いです。特約で故障対応や前述をカバーできるものもあります。
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肝心の積雪や砂浜、ぬかるみでのスタックですが、保険会社のサービスでは基本的に提携の修理工場からレッカーや業者が手配されるので、ウィンチを持っていないことが多く、対象外か1mまで無料とか限定された上に、出来るとしても砂浜や雪からの引張出しは別料金とされています。

ですから溝などへの脱輪はやってくれても、雪道とか泥道、前述の砂浜からの脱出などは無料なのはJAF会員、保険サービスでは有料もしくは対象外になるしかないわけです。僕のように、たまにですが他人の車を運転することもあれば、頻繁に遠出をしたり、趣味で山あり谷ありの細道や今回のような砂浜や雪道に入るには、JAFと保険サービス(特約付帯)の併用は必要必携になってくるんです。でも近場の買い物やお出かけ程度なら保険サービス(自動付帯)でも十分対応は可能の場合が多いのも確かです。おかげで我が家ではJAF会員は僕だけ、近場の買い物だけの嫁さんと娘は保険サービス(僕が選んだ特約付帯付)だけというわけです。
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海辺は風が強いし、これだけ広い砂浜だとふきっ晒し。。特に冬場は強風で波も荒く、沖合で金沢港の大野埠頭への入港待ちの貨物船も揺れて見えました。冬の海は波が荒く、遠浅の海底の砂が掻き廻され拡散されて土色に見えます。海の色が青いのは波の静かな晩春から夏、初秋くらい。加賀の人間にとっては海の色は土色の印象の方が強いかも。。この荒波が様々な形状の海岸を生み出す自然の力、岸壁を侵食する断崖、砂浜を運ぶ波でもあるんです。

YouTubeを検索して勝手に載せちゃいましたが、なべもとステンドグラスは内灘町出身のステンドグラス作家・辺本良治主宰
石川県立音楽堂の大型ステンドグラス「石川の四季」を製作したことで知られています。
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風を遮るもののない場所。こういう場所での最適の遊びが凧揚げ。毎年5月の第二土日には「世界の凧の祭典」が開催されています。今年は第32回で5/9.10になります。大凧から変形、ゲリラカイトまで様々な凧が宙に舞います。
画像は内灘町の資料館「風と砂の館」の展示品、過去に「世界の凧の祭典」で使用されたものです。
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旅行日 2020.01.17  01.21




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