幻の帰雲城

世界遺産の白川郷を室町・戦国期に治めていたのが内ヶ島氏と言います。
内ヶ島氏は飛騨の金銀採掘で豊富な資金を得ていたそうです。
その豊富な資金で、足利義政の銀閣寺の援助もしていたと言われています。その内ヶ島氏の居城が帰雲城(かえりくもじょう)です。
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豊臣秀吉の佐々成政征伐の際は佐々成政の援軍となっていましたが、豊臣への帰順を許され白川郷も安堵されて帰郷していました。
しかし帰郷3ヵ月後、天正の大地震によって帰雲山が崩落、山津波によって城及び城下郡家全てが一晩で滅び去ったといわれています。
天正の大地震はM8と推定されていて、越中の木舟城も倒壊していますし、美濃の大垣城・近江の長浜城も倒壊全壊しています。
また、大河ドラマ「功名が辻」で山内一豊の娘が城で亡くなっていますが、これは長浜城の出来事です。三十三間堂では千体の仏像の内、六百体が倒れたそうです。

金銀の採掘で裕福だった内ヶ島氏ということもあり、1夜にして一族郎党ことごとくが消え去ったことから埋蔵金伝説が古くから語られています。
古くから発掘・調査が行われていますが、未だ位置さえ、遺物さえも発見されていません。
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現在この保木地区、城址跡の記念碑と慰霊碑が建つこの場所はあくまで有力地のひとつです。古い文献の地名とここの土質が帰雲山と同じ物なんだそうです。遠くに見える帰雲山の崩落の痕は、今も痛々しく見られます。
崩落の写真を撮ったつもりだったんですが消えていて申し訳ありません。

戦国期、戦乱ではなく自然災害によって、領主一族と城も郡家全てが消え去った帰雲城。歴史の中で幻という霧と土中にある城です。

旅行日 2010.7.18



消えた戦国武将 帰雲城と内ケ嶋氏理/加来耕三【RCP1209mara】
オンライン書店boox
著者加来耕三(著)出版社メディアファクトリー発行年月2011年12月ISBN978484014344



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