碁石ヶ峰

能登には平野が少ないのですが、といっても半島特有で高山は少なく100~200m前後の山が尾根となって続く地形になります。当然ながら、山並のなかの盆地や海岸沿いに町があります。

100~200m程の尾根が続く中で、500m前後程の高山が幾つかあります。奥能登では高州山(567m)・鉢伏山(544m)・宝立山(469m)、七尾・鹿島の中能登には碁石ヶ峰(461m)・石動山(564m)、かほく市・羽咋の口能登では宝達山(637m)が400mを越す代表的な高山になります。
山岳が多いことから山岳修験の場になっており、石動山を代表とするような山岳信仰の修行地や山岳を主祭神として山頂に神社を置くものが多く見られます。

宝達山から石動山にかけて南北に尾根が続く宝達丘陵ですが、その中に石動山よりに碁石ヶ峰があります。
この碁石ヶ峰の辺りは険しい峠道が示すように急崖地帯になっています。しかし所々に太古の断層運動によって構成された台地があり、同じ断層運動によってできた原山大池の辺りはまるで高原の一画ような風光明媚さがあります。
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この景観の良さから、石川県内では5公園ある県立自然公園(山中・大日山、獅子吼・手取、碁石ヶ峰、白山一里野、医王山)に選定されています。
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碁石ヶ峰の頂上付近には自動車でも行けますが、ハイキングコースも整備されていて、ちょっとハードなハイキングコースと思って頂ければ幸いです。山頂は羽咋市・中能登町・富山氷見市の境界点にもなっています。
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碁石ヶ峰の名の由来は幾つかあるようですが、山頂の五つの御神体の石が「御石神」「御石峰」と呼ばれたものが変化したというのが有力ですが、一説には山頂で仙人が碁を打った石が御神体になったことからとも云われています。
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山頂には中能登町(旧鹿島町)の高畠地区の方が建てた鳥居と御神体石があります。前述のように、この辺りでは突出した高さになるので、四方が見渡せる眺望の良さです。天気が良ければ、この山頂や近くの見晴らし台から、山並の向こうに羽咋の日本海、七尾湾の能登島、氷見の富山湾・立山連峰と360度の眺望が見られます。訪れた日は小雨まじりで、無風の霧が出ていて先が見えなかったのが残念。それにしても、ここで、これ程の無風は初めての体験でした。
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見晴し台には風力発電の風車が示すように、春から夏にかけて日本海側では強い風が吹きます。
この風は、万葉集にも歌われ、「あゆの風」「あいの風」と呼ばれています。
通常は季語として東風を表しますが、沖合から吹くものを指すので方角は場所によって違います。半島で全方位から吹く奥能登では、北西の風を「あいの風」、北風が「シモカゼ」、東風が「ヤマセ」、南風が「クダリ」、西風が「タバカゼ」南西風が「ヒカダ」と呼んでいるそうです。
また、この風は更にいろいろな産物を運ぶ船や魚を呼ぶ風として、来港と大漁を呼ぶ風として「吹きつけの風」とも呼ばれています。更には輪島や珠洲地方では、自分の地に産物や人を呼び寄せる風として、宴(うたげ)を意味する「あえの風」と尊称しています。ちなみに、この碁石ヶ峰の山頂付近は強風が吹くことでも知られています。
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碁石ヶ峰自然公園に向かうには、金沢方向からならR159で能登方向に、羽咋市四柳から県道244号に乗り換えて高畠を右折するのが解り易い経路です。山頂から以前紹介した曹洞宗・永光寺近くに抜けられる山道もありますが、大型車は無理な狭くて曲がりくねった道ですからご注意を。。

旅行日 2013.08.01



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