西保海岸~間垣の里~男女滝

奥能登観光では、のと里山海道から輪島を起点にする人が多くいます。輪島から曽々木海岸を観ながら、珠洲の方に向かうのが一般的な観光コースになっています。輪島から棚田が美しい白米千枚田、御陣乗太鼓の名舟海岸、風光明媚で奇岩の多い曽々木海岸、昔ながらの揚げ浜式製塩の珠洲塩田村の仁江海岸、大谷の鯉のぼり流し、白亜の禄剛埼灯台など見どころ満点の観光コースです。輪島を起点にした方が左手に海岸線が観られ、道の途中に道の駅・ポケットパークも多く休憩や食事処も点在しています。

ところが西に進むとこれといった施設がなく、門前市街に着くまでお食事処もほとんど見当たりません。更に海岸伝いの県道38号に至っては、海岸線を進んで山岳地帯に入ると人家もほとんどなく、交通量も少なくなります。山岳特有の狭く曲がりくねった峠道とはいえ、猿山灯台の手前まで海岸沿いを走れるので、美しい景観が観られますし、何といっても西に海が広がるために、晴れた日に行ければ海に沈む夕陽も観られます。
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西保海岸は日本海の強風をまともに受ける為、地形が峻険なものになっています。80mに及ぶ断崖や「ぞうぞう鼻」「夫婦岩」の奇岩が観られます。所々の突端からは天気が良ければ、広がる日本海に七ツ島や舳倉島が遠くに観ることができます。右の画像はちょっと解りにくいですが、UPすると七ツ島と舳倉島が観えます。
能登半島は日本海に突き出た半島の為いろいろな海岸風景が観られます。その中で僕個人の一押しの海岸風景といえば、入江に降りる峠道途中から観る断崖が続く風景と夕陽の西保海岸だと答えています。

海岸伝いに進む高低差の激しい道ですが、右手に広がる日本海の美しさと、山岳に繁る緑がセリ出す道路は自然観を感じる道です。場所によって景観が一気に変わりますが、直射日光が続くと思えば、暗いケヤキ林の中を走ったりで変化に富んでいます。日に3.4便のバスかマイカーやレンタカーで行かねばなりませんが、能登の秘境のひとつと言っても差し支えありません。
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急峻な高い崖と人跡もない山岳が海岸まで迫るため人家はほとんどありませんが、崖が切れる僅かな入江地帯が幾つかあります。このリアス式の入江地帯は峻険な崖と山岳に囲まれた自然立地で、船の風除け地・風待ち地として漁師の絶好の停泊地となり、徐々に漁師町としての定住地として町集落が発達したようです。
ただ入江の規模も影響して小規模なものが多く数軒の集落が多いものになります。
急峻な崖や山岳に囲まれているとはいえ、冬場は日本海の雪混りの強風が吹くので、厳しい環境に違いはありません。
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強風の吹く海辺の地域では、家を取り囲むようにブロック・コンクリート、板塀などですっぽりと家屋を覆い尽くすようにしているのを見かけます。ところがこれでは冬場は良いのですが、夏場になると光を遮って家の中は暗いまま、風も通らないので蒸し風呂状態。。冬場以外でも強風の日はあるし早々取り外せるものでもなく、外せば直接の潮風は家屋を腐食させてしまいます。多くの海辺の町では海辺・港の間に防風林を置いて、離れた位置に家屋を置くことが多くなります。それでも北陸の多くの家屋は防風対策を施しています。
西保海岸の町集落でも断崖上に集落を置くところもありますが、三方を急峻な崖や山岳に囲まれ居住区の平地が少ない所では海辺に面した場所に家屋を置かざる負えません。
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西保海岸大沢・上大沢町には間垣と呼ばれる塀垣があり「間垣の里」とも呼ばれています。
特に冬場に峠道を下りて訪れると眼下に入江の海に面し、雪まじりの強風の中に、城壁のような竹垣に囲まれた集落が現れます。この城壁のような竹垣が間垣と呼ばれています。
間垣は、支柱に木材で作った柵に、約3m程に揃えられたニガ竹と呼ばれる細竹を、タコ糸で結わえびっしりと並べ立てたものです。もちろん、出入り口(玄関口)は切り取られていて、人や車が出入りできるようになっています。しなやかな竹は強風や波浪にも耐える強靭さと堅固さも併せ持っています。

大沢では入江の海と三方を囲む高く峻険な崖と山岳の間に集落があるのですが、その集落と海の間に道路があります。海風はこの崖と山岳によって道路に沿って風が分散されて流れるようになっており、直接間垣に当る風の威力が分散されるように工夫されています。また、間垣は全ての風を遮るのでは無く僅かな隙間に風を通すようにしており間垣の倒壊を防止するということです。間垣本体の軽さと共に利点が多いそうです。そのかわり、道路は車や歩きになると向かい風や追い風に煽られるのでご注意を。。
夏場にはすべてを取り外すか多くを割くだけにする家もありますが、昨年あたり観光の人が訪れるようになってから多くはなるべく残こすようになったようです。。元々、風雪で朽ちた竹や幾本かを間引きして隙間を作っている家も多く見かけられていました。暑い陽射しを遮り、隙間から風が通って涼しいんだそうです。この辺、加工しやすい竹の利点が生活に生かされています。

つい近年まではこの間垣の里は同じ石川県人にもあまり認知されていない地区でした。僕のように起伏の激しい道でも踏み入る物好きや、孤独な旅を好む人、点在する隠れ家的な旅館や民宿があり、美味しい地場の海産料理に釣られる人など、知る人ぞ知るという感じでした。ところが、昨年から一気に奥能登観光の地として知られるようになってきました。
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それが昨年上期(H27)の朝ドラ「まれ」。ドラマとしては出演者も個性派ぞろいで、当初の題材もまずまずで期待されたのですが、、開始当初はともかく中盤辺りから場当たり的な脚本と演出で尻すぼみになった残念作でしたが。。。
東京から奥能登に夜逃げ状態のまれの津村一家が辿り着いた外浦村。この外浦村は架空の村で実在のモデルはありません。そのため、オープニングのまれが踊る鳴き砂の琴ヶ浜(門前町剱地)、農作業は輪島の千枚田、塩田作業は珠洲、学校や職場は輪島市街と、実際には散らばった特徴の強い地域をまるで近所みたいに扱って、ついでに難しすぎる能登弁が金沢弁だと地元(加賀も含めて)では違和感だらけで奥様連だけでなく若者層からも反発が。。。
最初ドラマとして出足が良かったのは、津村家が最初に泊まった民宿・桶作、まれの津村家の家や風景、子供たちが遊んだ浜辺や櫓遊びが印象的だったことが一因。ロケが行われたのがこの大沢町で、津村家は大沢町集落では唯一の旅館・田中旅館でセットを組んで最後まで使われたものです。大沢町の間垣の風景が話題となって観光の地として脚光を浴びだしたところです。(ちなみに、画像の間垣の出入口は民宿・桶作のものです。元々は廃業した民宿をロケ用に使ったもので、入口の看板や玄関口の標示はそのまま残されています。)

ここでのんびりと、大沢町の集落を散策しようと思っていたんですが、ここに来て喘息持ちの嫁さんが体調イマイチに・・どうも嫁さんは気圧の変化に敏感で、日本に台風が接近すると体調を崩すんですよね、ついでに季節外れの花粉症もあるのです。今回は両方のよう。近くに鼻をくすぐる何かがあったみたい。。車で待ってるから、一人でどうぞと云われたけど・・さすがにね。。集落の様子はまた今度の機会に。。久しぶりに真冬に来たいなあ

実は僕の今回の目的地は、この大沢町の手前から山に入った所にある三つの滝を観ようと思っていたんです。桶滝・双龍の滝・大蛇ヶ滝。特に大蛇ヶ滝は石川県では最長の190mの滝だと聞いていたので観たかったんですが、まだ行ったこともなかったし、道もどのようなものなのか解らなかったので、登り降りの道は今回の嫁さんの体調ではは断念。勝手知ったる林道越えに方向転換。
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大沢町を越えて上大沢町を越えると山越えの林道になります。ここから、道はますます狭く険しくなるんですが、ここにも県の名勝指定を受けている滝があります。瀧の下に寄り道パーキングがあるんで、そこでちょこっと休憩。この滝は通り道の途中なんで僕は何度か見ていたんですが、嫁さんには初めて。。川の側のパーキングは気持ちよくって少し、ほっ^^ 嫁さんも、滝と川原を観ていたら、元気が戻って来ました。ほっ^^
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男女滝(なめたき)といいます。二筋の滝の流れが最上部2か所で合流して、仲良く交互に交わりながら流れ落ちる優美な滝です。夏場で晴れ続きだったこともあり水量はそれ程でもありませんでしたが。。美しい姿を見せてくれています。
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川としては西二又川というのですが、左側に流れる女滝が本流になります。ところが急勾配からの男滝の方が勢いがあり、絶妙な二筋の流れを演出しています。滝の流れる地盤は中生代の礫岩層の為固い地盤になっており緩やかな斜面ですが、長い年月をかけて流れ落ちる滝によって甌穴が形成され(甌穴は水流や流石などで川の途中などに穿たれた深い穴や穴状の深みになる部分で、女滝は5個、男滝は8個あります。)途中に滝壺を形成しています。このため、夏休みの盛りにはウォータースライダーとして子供たちの遊び場になるそうです。また春には桜の名所で桜と滝の競演も観られます。
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一度、冬場に雪に覆われた姿も観ましたが、なかなか勇壮な流れに驚きました。ただ、道が凍結でチラ見がやっとでしたが。。ともかく四季それぞれに流れる男女の二筋の滝は桜・緑・紅葉・雪と違った姿を見せて貰える優美な滝です。

この後、嫁さんが慄くような細く曲がりくねった草木が迫り出す林道を通って@@;、皆月海岸・外浦海岸を巡って、ひたすら能登半島の海岸伝いをドライブして家路に向かいました^^ ついでに部屋に籠っていた娘を呼び出して、遅いお昼&ちょっと早めの晩御飯に

旅行日 2016.08.20

    西保海岸展望台


                     間垣の里(大沢町)


                                                 男女滝



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