天狗橋 天狗壁
以前、不動滝で鶴来八景を紹介したことがありますが、その八景の中に「天狗橋納涼」というのがあります。天狗橋は手取川に架かる橋で加賀禅定道の入り口となる白山比咩神社のある鶴来と能美・辰口を繋ぐ貴重な存在でした。
天狗橋がある場所の手前は白山麓から流れる手取川が大きく左折して広がり、鶴来八景の一つ「臥龍堤月見」の十八講河原を経て加賀平野の扇状地を作っています。天狗橋はこの扇状地の始まりとなる扇の要の様な場所になります。
江戸時代までは、能美の岩本宿と鶴来の大国町を渡し船がありました。この渡し船を「岩本の渡し」と呼んでいました。以前紹介した「七ツ滝」で紹介しましたが、江戸時代の史家・小倉有年の紀行文の中でも「岩本の渡し」が出ています。(江戸期以前は手取川の本流はもう少し鶴来よりに流れていました。昭和9年の大洪水による河岸堤防の整備、七ヶ用水の整備や国道157号線の整備で現在のようになったと云われています。)
明治になると渡し船も廃れてしまい、地元の要望で吊り橋が作られたそうです。当時はまだまだ人が渡れる程度のものだったようですが、昭和9年(1934年)の手取川の大氾濫で流されてしまい仮の吊り橋が架けられ、改めて本橋となる吊り橋が架けられました。
昭和25年9月ジェーン台風(台風28号)が襲来、11月に天狗橋が傾いたと県は国に申請しています。
ところが実際には県から指示を受けた土木事務所による作為的な破壊でした。この破壊工作中に運の悪いことに通行中の地元民と休日視察中の土木作業員の…
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