津田玄蕃屋敷~陸軍第九師団長官舎

金沢は戦災や大きな災害にあっていないせいか、古い路地や建物や庭園が結構残されています。そんな中には観光名所の中にありながら、歴史的に興味的にも面白いのに、あまり人が訪れないものも結構あります。大体がパンフや観光案内には載っていないんですね。載っていても小さな扱いだったり。。というわけで、今回は兼六園の随身口近くにある二つの建物を。。まずは百万石通りから金澤神社に向かう随身口。左手に見える古風な建物。。現在は兼六園管理事務所となっています。実はこの建物は江戸期の加賀藩重臣だった津田玄蕃屋敷だったものです。江戸期の重臣屋敷で玄関付きで残っている数少ない建物です。 前田利家が初めて領地を得た府中三人衆時代(前田利家・佐々成政・不破光治三人合わせて10万石)から急速な領地の拡大によって、利家・利長時代はスカウトや与力武将の参集によって急速に家臣団は数を増やしていきます。加賀前田家が30~40年程の短期間で3万石から40倍の120万石と領土拡大に成功したのは、利家・利長の才覚はもちろんですが、この家臣団の活躍が大でした。活躍=加増となり、利家・利長時代には1万石を超える家臣が20数家存在していました。当時は城・所領持ちである上に戦国気風を受け継ぐ独立心の強い家臣団で、加賀藩は加賀藩前田家を頂点の象徴に小大名連合国家でもあったのです。 江戸期に入って利常・光高・綱紀時代になると、国内戦闘がなくなり、藩内政治・文化振興や対幕府政策などの行政面が優先されます。そこで安定しない地方は十村や代官に任せ、所領を廃し…

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浅蔵五十吉美術館 陶壁ビッグモニュメント

能美市九谷焼資料館と道路を挟んだお隣にあるのが、浅蔵五十吉美術館です。 二代・浅蔵五十吉は大正2年(1913年)、能美郡寺井町(現・能美市寺井)生まれ、戦後、現代九谷焼の旗手・トップを走り続けた人物です。昭和61年(1986年)に寺井町名誉町民、平成4年(1992年)に九谷焼作家としては初の文化功労者になったことを記念して、翌年に浅蔵五十吉美術館(能美市立)が開館しています。合わせて、同年には小松市からも小松市名誉市民を受けています。 浅蔵五十吉美術館 斬新な立体造形の建物としても評価が高く、平成6年中部建築賞、翌年には建築業協会賞を受賞しています。 更に平成10年(1998年)10月に建設省(現・国土交通省)設立50周年記念の公共建築百選に選定されています。ちなみに石川関係では、石川県立歴史博物館・金沢市文化ホールがあります。当時の箱物行政批判の払拭を狙ったものですが、それだけに厳選された百選では大型建物が多い中、中小規模建築物としては稀少な存在です。ただ、入り口が登って奥まっているので入場するのを躊躇する人が多いようですが、池を配した直線と三角形を重視した建物を見るだけでも一見の価値があります。 浅蔵五十吉略歴(パンフから) 二代 浅蔵五十吉(1913_1998年) 大正2年、石川県能美郡寺井町(現能美市)生まれ。小学校卒業後、父親(初代・磯吉)から陶技一般を習得。昭和3年(1928年、15歳)初代・徳田八十吉氏に師事、21年(1946年、33歳)に北出塔次郎氏に師事…

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ほっぺちゃん

ところでこいつを知ってますか?ほっぺちゃんというんですが、恥ずかしながら、僕は全く知りませんでした 最初、観た時には、確かに可愛いけどスライムじゃないのと思った僕 嫁さんにそう言ったら、「それを言っちゃいけないんだよ。。覚えておかないと、女の子に嫌われるよ」 という会話が以前にあったんですねえ。。そういえばBIGLOBEのビップルもお仲間??? 天気が良くて、嫁さんもおやすみで出かけたくてウズウズしていた僕。。ところが朝からお客さんの電話だらけ。。 仕事の見積もりや対処で午前中はすっかりつぶしてしまいました ところが、お昼にはピタッと仕事の電話もなく、スムーズに終わって(なんと珍しい出来事)。。背伸びをして。。 ますます出かけたい気持ちがむらむら。。 でも横を見れば、花粉症でどよ~~んとしたままTVを観ながらひっくり返ってる嫁さん。。{%ひま(ゴロ…

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南惣美術館

すっかり、間が空いてしまいました。仕事がきつく成ったのもあるのですが、体調を崩してしまって身体は重いし頭は痛い、ちょっと動くと疲れがひどい。。 おかげで、仕事以外のPC使用を家族に禁止されてしまいました。。UPは遅れるは、皆さんの所にも行けないはで申し訳ありませんでした。まだふらつくけど、だいぶ良くなったので、嫁さんと娘のお許しを戴いて、久しぶりにこれを書いているところです 輪島の西の方に町野の大野地区があります。そこに木々が生い茂った山並みを背景に白壁の大きな蔵と大屋根の屋敷があるのですが、そこが南惣(なんそう)美術館です。 海岸線に沿って山岳が迫る奥能登において、河川は重要な水源であり交通機関でもありました。 特に、この地区に流れる町野川は古くから重要視されていた河川として、両岸は古くから能登を引っ張る旧家や豪族が本拠を置いていました。 南惣美術館のある大野地区も町野川の東岸に当たる場所です。その対岸には、能登旧家として有名な時国家になります。 江戸期に大野村と呼ばれたこの地は、能登アテ(ヒバ)の一大産地で幕府直轄の天領でした。 その大野の土地を所有管理していた大地主が南家でした。南家は江戸期天領下で役人組頭として、大野村の行政にも深く係わっていました。 元々、南家は土着の豪族で13代を数えますが、史実をたどると25代が連綿として続いていると云われます。その在地能力は現在もですが根強いものがあ…

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おぶせミュージアム(中島千波館) ~ 善光寺

高井鴻山記念館を出て小布施堂の庭を観たり、街並みを観ながら、三館目のおぶせミュージアム(中島千波館)に向かいました。そうそう、小布施の店舗や旧家には、庭を公開している所が幾つかあります。こういうのは石川ではイベントの時や期間限定の時くらいしか、なかなかないので良いですねえ。 おぶせミュージアムは、小布施出身の日本画家・中島千波(なかじまちなみ)の寄贈作品を中心に展示されています。 また、江戸期から明治の祭り屋台も別建物で展示されています。 中島千波は日本画家で桜や菖蒲や鳥を描いた花鳥図が多いのですが、西洋画の技術も取り入れていて、特にリトグラフの桜の細かさは必見です。以前まで東京芸大の客員教授でTVにも出ていましたが、僕がちらっと観るときは大概は山を歩き回って木がどうこう言ってる時ばかりで、てっきり植物学者か環境の研究者と思ってました。僕がこの人の名前と顔と作品が一致したのは近年です 小布施が出身地だったんですねえ おぶせミュージアムの敷地には四季折々の花や植物がみられるように庭園と散策路が配置されています。 小布施ではこのミュージアムを別名「花咲くぶらり美術館」と命名しているそうです。 確かに、散策路を観て歩くだけでも飽きないかも^^ 美術館を観て、屋台を観に行こうとしたら、後ろから待ちくたびれた嫁さんと娘に声を掛けられました 「お父さん、探し回っちゃっ…

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硲 伊之助美術館

石川県内には個人の美術館が幾つかあります。 大型美術館ではたくさんの美術作家の作品を揃えて並べるため、作家の個性が際立って一種の統一感やテーマ性が欠ける機来が多々あります。個人美術館は本人のみの作品がメインですから、その点では違和感なく見られます。 欠点と云えば、作家や作品への好き嫌いが個人によって変わるので、家族やアベックだと一人だけが見入って、もう一人が渋い顔で手持無沙汰で外で待ってるなんてのがよくあります。 我が家でも、嫁さんと僕では好みが離れすぎていて、意見の一致を観る美術館は珍しいくらいです。 とは言いつつ、作家の事や画風なんてよく解らず、眺めては気に入るとじっと見続ける似た者夫婦なんですけどね。そんな夫婦が好きな作家の美術館と意見がそろう、珍しい美術館が「硲 伊之助(はざまいのすけ)美術館」 かれこれ24.5年程前、我家族は僕の転勤もありましたが、新潟から石川(元々僕の生まれ故郷なんですが10何年振りの帰郷でした。)に引っ越してきたんです。まあ、3年程で次の勤務地(滋賀・守山)に引っ越したんですが。。さすがに高校以来離れていたので、生まれ育った県とはいえ、意外に名所旧跡が解らないんですよね。 その時に購入したのが、能登出版の「見る・学ぶ・遊ぶ石川県の博物館」¥1800、54の施設を紹介した本 その本を参考にその3年で8割がたを踏破したんですが、その中に加佐ノ岬にある「硲 伊之助美術館」に訪れたんです。当時は辺鄙な場所でしたが、木彫の展示室にあった絵画はゴッホ・…

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フュージョン21 (21世紀美術館内)

たまにお客さんと喫茶店やレストランで、商談や待ち合わせをするんですが、今回は美術館などと言う高尚な場所 といっても、美術館の中の喫茶店なんですけどね。 近頃は美術館内の喫茶店もお洒落なものになってきましたね。よい歳のおじさんには敷居の高いものに感じられるようになってきました。 金沢市内の美術館でも、県立美術館のパティシエの辻口氏の店がはいっています。洋菓子の店ですが和を基調にした落ち着いたモノトーンの世界です。 今日の21世紀美術館にもお店が入っています。こちらはそれとは正反対の白を基調にした店内です。美術館の造りが総ガラス張りなので、外の光が入るので昼間はとても明るい雰囲気です。 21世紀美術館は現代美術をメインにしていますから、館内外にも展示があって楽しめます。総ガラス張りの円形の建物なのでぐるっと一周するのもよいかも、芝生と緑に囲まれたゆとりのある雰囲気ですし、知事公舎の緑も雰囲気があります。 展示品も写真OKのものが多く有りますから、写メを向けている人も多いですよ。 21世紀美術館の喫茶レストは、金沢のケーキ洋菓子店のメープルハウスが運営するブライダルレスト・フュージョン21 東京の方には錦糸町駅のシュークリーム・ショップといえば解るかも 金沢ではケーキなどのスィーツショップとしての名が売れています。 で、今回注文したのが「ミルフィーユ」と「珈琲」 ミルフィーユ -…

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能登島ガラス美術館

能登島の観光施設は「能登島水族館」と「能登島ガラス美術館」を中心に置いています。能登島水族館は日本海側最大の水槽を持つています。日本最大級の1200t・22mのトンネル水槽。海藻が生い茂る水槽。 イルカプールが見所です。また昨年10月にジンベイザメ館が新設されました。 今回は時間もなかったので10年ぶりに美術館を訪れることにしました。 能登島ガラス美術館は水族館から西にある小高い丘の上に、平成3年に造られました。建物も幾何学的な宇宙を連想させるような感じです。館内の作品だけでなく、建物や館外オブジェを観て廻るのも楽しい世界です。 現在、開催している20周年記念展覧会は「鏡のアート」。 ギャルリーヴィヴァンの現代万華鏡コレクション 大小様々な形の万華鏡が展示されており、一つ一つ自分で操作しながら覗き込むと美しい花の世界が観られます。中には果物や寿しを変化させたもの。便器の中を覗き込むと云った変わり種もあります。 万華鏡は子供だけでなく大人にもワクワクとした感覚をもたらしてくれますねえ^^ 富山市在住の現代ガラス作家・本郷仁氏の作品 鏡の形や組み合わせや光の屈折を使った作品群 現実感を持たせるものや幻想的なもの 自分自身が鏡のオブジェに入ったりライトを当てたりして体験できます。ミラー芸術は作品鑑賞ではなく作品体験の要素が強く興味深い物です。 常設展示は現代ガラス工芸品が並ぶのですが、今回は先に開催された清朝のガラス工芸作品と次回のダリ・シャガール・ピカソのデザイン作品も…

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金城学園 白山美術館

旧河内村にある花の公園として整備されている「吉岡園地」の向かいにドーム型の建物があります。これは金城学園の美術科の美術館です。 金城学園は西南幼稚園・遊学館高校・金城大学・短期大学部からなる学園グループです。元々は金城学園として女子高が中心だったんですが、時代の流れで男女共学となり現在に至っています。平成8年に男女共学で遊学館高校になったんですが、野球部が創部1年4か月で甲子園に出場(ベスト8)その後も4回出場、バトントワリング部は全国優勝などで徐々に名前が知られるようになっています。 金城大学は福祉・保育・介護といった医療福祉を専門にしている大学です。短期大学部は観光も含むビジネス実務の他に保育・介護士の福祉、そして美術学科。 美術と聞くと絵画や工芸を想像しますが、アニメ・漫画・デザイン・ファッション・映像など特殊なものに比重を置いています。 その美術科の美術館がこの「白山美術館」です。 今年2月に21世紀美術館で卒業制作展が開かれたのですが、その中の優秀作品を選抜したものをGW+~18日、無料展示されています。 若いセンスが観られる機会。 漫画・アニメ映像・CM映像・デザイン画・子供服のデザイン、ディスプレイ企画・食玩・レディスファッション作品・もちろん美術画 etc 若い人たちの新発想と挑戦に触れるのも良いですねえ。 山間に立つので緑が美しい場所にあり、地元参加のイベントや展示も行うみたいなので立ち寄ってみるのも面白いと思います。向かいの吉岡園地も藤棚や水生植物…

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イナチュウ美術館

輪島の朝市通りはその名をみんなに知られています。 朝市の素朴な賑わい・店舗も和風の色調に統一感を持たせています。 しかし、そんな通りの中で洋風の外観と彫刻の建つ美術館があります。ここだけ異質な雰囲気を醸し出しています。お宝鑑定団のスペシャルにも何度か登場しているので、知る人ぞ知る存在です。 イナチュウ美術館を運営しているのは、輪島塗・漆芸では能登最大手の稲忠グループです。「きりこ会館」「稲忠漆芸会館」も同じ運営です。バブル後の売上不振から平成14年に民事再生の申請により存続が危ぶまれましたが、地元能登・石川の強い要望で観光資源として存続運営が続けられた経緯があります。稲忠の漆芸技術は高レベルで近年の玉虫の厨子の再現など現在も高いレベルを維持しています。 稲忠漆芸堂  http://www.inachu.jp/ 最盛期の稲忠の創業家が世界各地の王族が愛用した工芸品を収集したものを展示しています。盛時の財力の凄さが覗われます。作品群には美術雑誌や関連本などで見たことのある作品が並んでいます。特に徳川・ナポレオン・ルイ王朝の作品群は注目に値するものばかりです。作品も間近で見られます。 入ってすぐの神殿と絵画コーナーにはルーベンスの「マギの洗礼」に圧倒されます。220X270CMの大型作品は鑑定額ウン百億円と云われています。 他にもフランス革命時の銃弾痕のあるヴェルサイユにあった「ルイ14世夫妻の肖像画」肖像画としては最大級。 セーブル・マイセンの陶器、パリ万博で大賞受賞の…

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