首洗池

斉藤実盛は単騎奮戦した際、最後に一騎打ちを行い打ち取ったのが手塚光盛という若武者でした。手塚光盛が単騎残って戦う武者に一騎打ちを自分の名を名乗り挑んだ際、斉藤実盛は「事情があって名を名乗ることはできないが、良き武者に出会い嬉しい。お相手する。」と答えています。
長い時間の奮戦と老齢により息切れした実盛は、馬が稲刈り後に足を取られ、その隙を光盛によって討たれています。
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首を取った光盛が主将・源義仲の首実検に持参した際、
「大将の目印の赤地錦の直垂・立派な兜・萌黄の鎧、大将の格好だが侍と思われます。」と戦闘の模様と共に報告しています。
義仲も誰だろうと不思議に思っていましたが、側にいた斉藤実盛と親交のあった樋口兼光(今井兼平、巴御前の長兄)が気づき、池の水で首を洗うと黒髪が白髪に変わったために、実盛と確認できたそうです。
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義仲の嘆きは大きかったというより衝撃そのものでした。
先の記事に書きましたが、父の源義賢が討たれた際、同居の2歳児だった義仲を匿い木曽に送ってくれた命の恩人が斉藤実盛だったんですから。
しばし主従三人は泣き通したと云われています。その姿を模した像が池の淵に建てられています。三者三様の哀しみと慚愧の念が表現されています。
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池の西側の坂道を登った場所を手塚山と云いますが、その頂に小さく古びた祠堂があります。この祠堂は「兜の宮」と呼ばれるもので、実盛の御霊と鋳物の兜が祀られています。この兜は小松市の多太神社に奉納された実盛のクワガタ兜を模したものです。ちなみにこの兜は源義朝より下賜されたものと云われています。毎年8/20頃に例祭が行われ、巫女に扮した少女の舞が奉納されています。
観光客の多くの人が池を一周して芭蕉の歌碑を見て帰ってしまいますが、ぜひこの兜の宮に手を合わせて、実盛の霊にご挨拶していきましょう
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お気づきだと思いますが、この池のある町名は手塚山が示す通り「手塚町」、手塚光盛から来たものです。光盛は源義仲が討ち死にした近江の粟津で最期まで義仲に付き従った四人の武者の一人になっています。ちなみに後世に手塚光盛の子孫を称した人物に江戸期の蘭方医で常陸府中藩医の手塚良仙がいました。この人の息子が漫画「陽だまりの樹」の主人公・手塚良庵(後に良仙)です。つまり手塚光盛は漫画の神様・手塚治虫のご先祖様ということらしいです。

旅行日 2012.04.07




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