ボルガライス

嫁さんが骨折して約1週間たったころ、利き腕ではなかったとはいえ、ギプスで固めて釣っているために身動きが取れず、家の中でじっとしてることが多かったせいか、TVやゲームするしかなかったために、相当ストレスを溜めていたみたいそんな土曜日にテレビを観ていて、福井県越前市の名物ボルガライスが出ていたそうです
地図に疎い嫁さんは、福井は隣県という感覚しかなく、合併以来、越前市がどこかも分かっていないんですね。越前市ってどこになるのかな。。。なかなか面白そうで美味しそう、近かったら行ってみたいなあ と、僕に聞いてきたわけです。

こういう状態でないと、なかなかこういう話題を自分から言い出さない嫁さんですから、こりゃ相当たまってるなあと。。で、その気の内に娘も誘って出発。目的地の越前市は車の中で教えてやりましたが、聞いてビックラコお父さんの距離感覚と嫁さんの距離感覚は違うのです。それを忘れていた嫁さんが悪いということで。。下道(国道は福井市街で車の渋滞があるので)で2時間ちょいのロングドライブに。。

ちなみに福井県は昔の国名では越前と若狭ですが、そのおかげで越前市以外に、越前町・南越前町もあって、県外人にはややこしい名前。。越前市は平成の大合併に武生市今立町が合併して誕生したもので、北陸や県外の人たちには武生(たけふ)の名の方が馴染み深く、武生と聞いて嫁さんはビビって、ちょっと後悔気味。。でも後の祭り

武生は戦国期に柴田勝家が侵攻して北ノ庄(福井市)に本拠を置くまでは、越前国府が置かれたように文化・政治の中心地でした。そんなこともあって、福井に中心地が移った後も、文化面では一大拠点として周辺に知られていました。現在も続く武生菊人形展、越前漆器、越前和紙はもちろんですが、古くは父親・藤原為時が3年間越前国主として赴任しており母親が早世して、父と共に滞在したであろう、源氏物語にも「たけふ」という語が出る紫式部の紫式部公園。剣豪・佐々木小次郎が燕返しを編み出したという一乗滝。これらは伝承もないまぜですが、人形浄瑠璃で有名な近松門左衛門の生誕地としても知られ、越前の文化発祥地の重要点でもあります。

地方の名産や特産・地理には意外と詳しい部類の僕。ボルガライスは2.3度、仕事絡みの帰り道で食べていましたが、店舗ごとで特徴のちがうもの。というわけで勝手知ったるお店の方に。。来店は3度目ですが、もう何年ぶりだろう。カフェ・ド・伊万里。居心地の良い喫茶店です。
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喫茶店や洋食店ではお馴染みのオムライス。武生ではそのオムライスの上や添え物としてトンカツを乗せるところが多くありました。その特徴を生かして、町おこしとして考え出された名称がボルガライス。何故にボルガなのかは不明、ロシアのボルガ川周辺に似た卵料理があるとか、ボルガ川の渡し筏がトンカツに似てるのでくっ付けたとか、イタリアのボルガーナに似た卵料理があるとか諸説はあるそうですが、結局不明でだれが名付けたかも不明状態。ただ先にも書いたように、店独自に進化してきたもので、みな千差万別。。

僕の石川県にもオムライスの町と唄う宝達町や、金沢を中心にオムライスに白身魚のフライとタルタルソースのハントンライスもあります。
嫁さんもオムライスやハントンライスは大好きですが、トンカツも大好き。日頃は共喰いだなんて自重してるほど。。その二つが更に合体してるんだから興味を持つのは当たり前。
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カフェ・ド・伊万里ボルガライスは、オーソドックスなケチャップライスにとろとろの卵で包んだオーソドックスなオムライスに肉厚のトンカツの乗ったもの。トンカツの厚みがあるのが特徴。。喫茶がメインなのでコーヒー付きで注文。このコーヒーがなかなかの香りで、程良い味わい煎りすぎたりしてコクがありすぎると砂糖やミルクを入れないとダメな僕が、そのままブラックで飲める良品です
嫁さんも娘もニコニコで食べて満足満足
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ところでこのイラスト、誰の描いたものか解りますか。ちょっと、ガラス面に外の景色が写りこんで申し訳ありませんが。。。。
アジア系の美男美女を描かせたら当代一流、息の長い作家でI餓男・男組・クライング・フリーマン・サンクチュアリなどの、コマ割りのスピード感に優れたハードボイルド系の劇画で知られますが、天守物語といった歴史絵巻的な作品や信長・覇LORD-SOULといった歴史大作にも境地を開いています。近頃では戦車マニアからガルパン(ガールズ&パンサー)に触発されて、萌え系少女を帯に描いてもいますから、その技能には高いものがあります。
僕の母校のキャラクター造形学科の教授として教鞭もとっているそうです。
店の入り口に張ってあった武生の案内ポスターの画もこの人の作品(がぞうをUPすると解ります)。








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この作者が漫画・劇画家の池上遼一
池上遼一氏はビッグコミックスペリオールなどに掲載される現役漫画家ですが、貸本時代からの現役として息の長い作家でもあります。この池上氏はこの越前市(旧・武生市)の出身になります。
で、この喫茶店のママさんは池上さんの妹さんになるそうです。

店内には池上さんのイラスト作品や原画が壁に幾つも掛けられていて、ファンにとっては垂涎の世界。
喫茶店自体も広く落ち着いた雰囲気で、静かに池上さんの作品を鑑賞したり漫画を読める静かな雰囲気があります。
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男性雑誌の劇画の画が大嫌いな嫁さんも「サンクチュアリ」を集めるほどの作家です。ちなみに僕は信長覇RLORDを持っています。信長は新府城のデザインの無断借用で打ち切りになった作品(後に描き直して復刻)ですが、僕は傑作だと思います。覇LORDは倭国(邪馬台国)の遼宇が劉備にすりかわって活躍したり、趙雲が女性で呂布との間に出来た子供が活躍したり、なかなか面白い展開になっています。

中卒で大阪に出て看板屋で働きながらの修業・貸本作家時代。時たま書店で読ませてもらった月刊漫画誌「ガロ」に寄稿していたそうですが覚えがないのですが、上京して水木しげるのアシスタントを経て、メジャーデビューして劇画の第一人者となっています。実質的なメジャー・デビュー作のアメリカンコミックの「スパイダーマン」の日本版の頃から池上遼一氏はちょうど僕の年代にはリアルタイムの存在です。ただ、サンデーに連載された男組男大空が出世作ですが、どうもあれは画は好きで読んでましたが、話自体は好みには合わなかったですね。池上氏はメジャーになってからは原作は他者に任せて画に専念してるので、タッグ相手によって多少の左右・強弱がありますが、自分の世界は保ち続けています。僕が嫌った男組・男大空の原作は雁屋哲氏ですが、その後、まったく違うジャンルの「美味しんぼ」で大成するんですから、解りませんねえ。。基本的には小池一夫、武論尊・史村翔(この二人というか、武論尊と史村翔は同一人物です。集英社と他社、劇画とコミックでと時期によって使い分けているようです。)の二人との合作が多くヒットしていますね。
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ボルガライスを食べて、ゆっくりコーヒーを飲みながら作品を読み(家にあるのにここでも読んでる覇LORD)、池上遼一の原画を眺める。う~~ん、至福の時間を過ごしました。まあ、池上作品とは縁のない娘だけが、ボルガライスはニコニコでしたが、原画にはチンプンカンプンの顔をしておりました



本当は越前市には行ってみたいところが他にもあったんですが、相変わらずスタートが遅いんで福井市内のショッピングモールによって、観て回って帰らない二人がいないうちに、車で爆睡していた僕でも久しぶりの福井だったなあ。次回はGW前後に鯖江の西山公園の躑躅を観に来たいなあ。

旅行日 2017.02.25











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