タラ汁 ひまつぶし

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城山トンネルを抜けて宮崎海岸(翡翠海岸)を横目に見ながら走る国道8号線。。城山トンネルの坂道を降りた所にある踏切を渡った宮崎漁港の宮崎の町から境関の旧街道に入る境西の交差点までの国道沿いには、タラ汁の文字の看板の食堂が並んでいます。別名・タラ汁街道と呼ばれています。

この朝日を通るときは、いつも午前中か真夜中が多くて、なかなか食べる機会に恵まれなかったんですよね。。

そういえば、このタラ汁街道で最後に食べたのは20年以上前になるかもしれません。その時は、老舗の栄食堂さんだったかな。。男同士なら栄さんも良いかも、トラックドライバーさんに人気の一品物・天婦羅が多いです^^

その間には、高速(北陸自動車道)の越中境SAでも食べたことはあるんですが、あの白いプラスティック容器では全然美味しく感じません。やはり、たっぷりの味噌汁で一匹分をゆっくり陶器やお椀で食べたいですからねえ。。

タラ汁のお店は何軒かありますが、今回は境関に向かう交差点・境西にある「ひまつぶし」さん。山登りでバテバテ、それに夕方前の遅いお昼、お座敷で足を延ばしたかったこともありまして。。栄食堂さんの斜め向かい、、

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朝日町のタラ汁は、スケトウダラのぶつ切りに、味噌仕立ての汁にゴボウやネギを入れて臭み取りにしたシンプルな味噌汁。石川・富山では昔からあった猟師飯・家庭飯の一つです。内臓ごとぶち込むので旬としては、白子や卵のある冬場がメインですが、滋養や体力の消耗しやすい夏場にも良いと思います。暑い時には熱いものを食べるのはよいことです。このタラの味噌汁を懐かしく思う石川・富山県民は50代以上に意外に多いかも。。。そうそう臭みは見事にゴボウとネギで消えていて、魚嫌いでも大丈夫^^
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ちなみにメニューのだんご汁は朝日の名物とは知りませんでしたが、もち米を捏ねた団子を汁に入れたもの。小麦粉を捏ねたすいとんの餅版だと思えば。確かに触感はよいかも^^他にも一品や丼物もあります。

スケトウダラは身が柔らかく崩れやすく傷みが早い魚です。このため、通常は練り物のかまぼこなどの原料になっています。暖流と寒流が双方がぶつかり、近海で深海となる富山湾や日本海で獲れる魚には傷みの早いものが幾つかありまして、近年すっかり有名になりましたが、ノドグロ・ゲンゲなどは今では高級魚ですが、昔は姿も不気味なので近場でしか食べられないので値段も安く、北陸では庶民のものでした。身の崩れやすい魚ではサワラなどもそうですね。。今では地元でも庶民にはなかなか口に出来なくなりました。
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スケトウダラは傷みも早い上に、調理しても身が崩れやすく、骨も鋭く固く、挙句に日が経つとアンモニア臭が出てくるので、魚そのものを早く手に入れてその日に調理する産地の近くだけ、それでも石川・富山沿岸では家庭料理の一つとして知っている方もいると思います。一般には魚は練り物用、卵巣はタラコとして出荷されるもので、少量の量では意味がなく、魚自体は安価というより売り物にならなかったのでした。近在の店先では捨て値で売っていて、主婦のおおきな味方の一つでした。
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朝日町の宮崎漁港の漁師は朝飯替わりの早くできるぶっ込み料理として前述の調理法で近在に伝わり、街道の名物料理となっていました。

ところが近年では、乱獲と対馬海流の暖流が強くなり、海水温の上昇でスケトウの漁獲量は衰退の一方で、日本海では北海道沿岸以外は0に近くなっており、朝日町の名物のタラ汁のタラも北海道から取り寄せたものとなりましたが、タラ汁の発祥の伝統は今でも続いています。この辺りは冷凍保存の技術が進んできたことにあるようです。
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ちなみにスケトウダラの名称の由来ですが幾つかあるそうですが、一番有力なのが佐渡ヶ島でよく獲れた魚ということで、佐渡の音読みでスケトウと呼んだことからと云われています。
タラは漢字にすると魚辺に雪。になりますが、雪国で獲れる魚ということを表していて、北国を代表する魚です。鱈はマダラとスケトウダラがありますが、マダラの方が1mを越える大型、スケトウは50から90㎝が標準です。富山の食サイトを見ていたら。。。鱈を使った言葉が多いのに改めて気づかされました。

転記すると(越中とやま 食の王国 から)
タラを用いたことわざ

お腹いっぱい食べることを「鱈腹(たらふく)食べる」と言います。タラは口が大きく、何でも食べるので、お腹がいつも膨らんでいることに由来すると言われます。そんな無謀な食べっぷりが転じて、無責任な行動をとるという意味の「出鱈目(でたらめ)」「無闇矢鱈(むやみやたら)」という言葉にも、「鱈」の字があてられるようになりました。「たら汁と雪道は後がよい」というのは、雪道を歩くときは人が歩いた後がよいように、たら汁は煮込むほど美味しくなるので後で食べるのがいいという意味です。 数々のことわざは、タラが暮らしに身近な存在だったことを物語っています。

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ひまつぶしさんでタラ汁を注文した時、このたらふく食べる という言葉を忘れていました^^;
タラ汁街道の各お店では一部を除いては一人前でも鍋で出てきます。一人前は一匹のタラを4か5のぶつ切りですから、我が家族3人で単純に三人前で頼むと尾頭付きで12~15の切り身魚になるわけです。この量は本当にたらふくになっちゃうわけです。根が魚があまり好きでない嫁さんは約その半分で良いということで、僕と娘は1匹分+α食べることに、、この取り皿を最低3.4杯は食べることになります。その分、味噌汁も半端なく多くなります。。。そして定食ですから、プラスこのボリューム感。。本当にお腹がぽんぽこりん^O^前に食べた時も多すぎて、結構苦労したのに、学習能力のない夫婦です。小食の方や腹八分目の方は二人で一人前でも十分いけますよ。
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魚が大好きな我が娘は、骨も綺麗に身を残さず食べて綺麗ですが、僕は魚の食べ方は超へたっぴで、へたくそなのが一目瞭然。。魚を多く食べれない嫁さんと、食べた後の無残な残骸の僕><; なんで、この二人の間に生まれ育った娘がお魚大好き、綺麗に残さず食べるようになったのかはいまだに不思議。

その見事な食べっぷりに感心したんでしょうか^^;店のちょっと怖い顔の女将さんが、一転にこやかな笑顔でそんなにお魚が好きならこれ持って行ってとニコニコな顔で、プレゼント\(^o^)/買い物袋一杯の朝獲れの小アジにトビウオが@@えっ??食べてた支払いよりお土産の方が多いんじゃないの^^;
初めてのお店でこんなに貰っちゃうのは初めてです。すごく感激^^嫁さんの里で義母に渡したら、しっかり翌日の天ぷらで食しました^^美味しかったあ^O^ 
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最初はちょっと、とつっき難い人かなと思っていましたが、話してみるととってもにこやかに笑う方。典型的な富山の女性ですねえ^^仲良くなると相手を半端なく気遣う優しき越中美人^^
そうそう、僕たちがお座敷で食べてる間に、何人か馴染みのお客さんが入ってきて、明るく大きな声の掛け合いが@@ 最後の子は中国の若い可愛い女の子^^聞けば、朝日と糸魚川を軽自動車で往復しているらしく、毎日顔を見せて女将さんの顔を見ていくそうな^^人気者なんですねえ^^今度、立ち寄るときは、石川土産を持参せねば。。

旅行日 2017.07.15


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